第21回
鎌倉記念・SIIが10月12日、
川崎競馬場の1500mで2歳馬9頭によって争われる。上位2頭に
全日本2歳優駿・JpnI(12月14日、川崎)への優先出走権が与えられる重要な一戦。過去10年で4頭の優勝馬を輩出した北海道勢は、今年も強力な布陣で臨んできた。
スペシャルエックスは、現在門別のリーディング1位と独走中の
田中淳司厩舎の所属。新馬戦を5馬身差で圧勝すると続く一戦も勝利。前走の
イノセントCも制覇と3戦3勝の負けなしだ。その全てが圧倒的スピードで逃げての押し切り勝ち。初の左回りは課題だが、ハナを切ったこの馬を捕らえられる馬がいるか――。無傷の4連勝で2つめの重賞制覇なるか注目だ。
その
イノセントCでは3着と完敗だった
デステージョだが、4着馬に2馬身半差つけており、素質の高さは証明されている。控えて器用な立ち回りができるのは魅力。自在性を武器に逆転なるか――。
迎え撃つ南関勢の一番手は、前走の
トライアル・
若武者賞を6馬身差で制した
ヒーローコールだ。ここまで【4100】で3勝を川崎で挙げているコース巧者で、まだ底を見せていない不気味さがある。
地元川崎からは4頭が参戦。
ライズゾーンは
若武者賞で4着だったが、「レースが上手になっている」と
山崎尋美調教師は成長に手応えを感じている。堅実な末脚が持ち味で、トレーナーも「しまいに懸けたい」と期待している。
さらに使いつつ良化し、前走で念願の初勝利を挙げた
コンプラドール、
ゴールドジュニア6着馬で今回地元に戻る
グリーリー、直線一気で差し切った前走がインパクト大な
ギャクテンオーも地元重賞で前進に期待がかかる。
(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)
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