「
菊花賞・G1」(23日、阪神)
最後は“静”で締めた。朝一番に登場した
セイウンハーデスは20日、栗東CWで単走。最後まで鞍上にアクションはなく、馬なりの手応えで6F87秒7-39秒2-12秒6を計時した。
1週前に同6F78秒0-35秒8-11秒3の猛時計をマークしており、直前はソフトな内容。橋口師は「十分に仕上がっていますからね。状態は今までで一番と言っていいぐらい」と動きを見届けて力強くうなずいた。
菊獲りの切り札として期待するのが、中間から装着した深いブリンカー。幸の進言もあって、追い日の時だけ着用して調整してきた。その効果がてきめん。「他馬を気にする面があり、前走でも全然走り切っていない。調教では効いている感じがしますし、集中してくれれば」と、ここ一番での変わり身を期待する。
指揮官にとって、
菊花賞は思い入れのあるG1だ。「父(弘次郎元調教師)が初めてクラシックを勝ったレース(96年
ダンスインザダーク)ですからね。あの頃、僕は海外で研修をしていて、電話で実況を聞いていましたよ(笑)。
ザッツザプレンティ(03年)でも勝ちましたし、橋口家にとって縁の深いレース。ええ、獲りたいですね」。伝統あるG1を勝利し、親子2代で歴史に名を刻む。
提供:デイリースポーツ