新馬、函館2歳Sと連勝し、この世代最初の重賞ウイナーとなったブトンドール(栗東・池添学厩舎)。今朝26日は次走予定のファンタジーS(11月5日・阪神芝1400m)に向けた1週前追い切りを行っている。

　朝一番のCWで3頭併せ。鮫島克駿騎手が跨り、前にヴェントボニート、後ろから同じくファンタジーSを予定しているアロマデローサが追いかけてくるという隊列。6F標識のあたりでは前後2馬身ずつの間隔があったが、3コーナーすぎで後ろが差を詰めてきて、2歳2頭がヴェントボニートを追いかけるような感じ。

　残り300mのあたりでは内から2頭が抜けて、そこからの追い比べ。鮫島騎手が力強く追い出すと、馬はこれに応えて、しっかりと伸びてきた。結局、アロマデローサも突き放して先着のゴールとなる。

　時計は6F85.7〜5F68.2〜4F52.5〜3F36.6〜2F22.2〜1F10.9秒。いくら道中がゆったりしたラップだったとはいえ、ラスト11秒台を切る動きは破格。実際、この日の追い切りでラスト1Fが10秒台をマークしたのはこの馬だけ。距離延長や輸送競馬など、課題も多いが、追い切りの動きを見れば、魅力しかない。

(取材・文：井内利彰)