2歳重賞「第68回
平和賞」が26日、
船橋競馬場で行われた。5番人気の
プルタオルネが直線差し切り優勝、デビュー5戦目で念願の重賞初制覇を果たした。同馬には「第73回
全日本2歳優駿」(Jpn1、12月14日、川崎)への優先出走権が与えられた。
「遊んでいた分、最後は伸びてくれた」と本橋が振り返ったように2歳馬らしいレースだったが、そのしぶとい末脚は十二分に将来性を感じさせるものだった。好スタートから4番手のポジションを取ると
サムタイムアゴーの逃げを見ながら追走。動き出したのは3コーナー手前。
スーパーファルコンが
サムタイムをかわして行くのを合図に追い出した。鞍上の手綱は動きっ放しだが、それに応えるようにジリジリと伸びていく。直線残り200メートルからは右ステッキの連打。残り50メートルで
ファルコンを外からかわすと最後は手綱を抑える余裕を見せてVゴールに飛び込んだ。
9月の
日本テレビ盃(
フィールドセンス)以来、今年10個目の重賞制覇となった本橋は「ゲートが良かったのであの位置に。道中ハミを取ったり、やめたり子供っぽいがその分これからが楽しみな馬」と満足感たっぷりの表情を浮かべた。「次走は
全日本2歳優駿に直行すると思う」と小国師。来春を見据え今年も北海道から楽しみな一頭が現れた。
▼2着
グロリオサ(和田)頑張った。センスがあるし操縦も利いた。最後もジリジリ伸びている。
◆
プルタオルネ 父
リアルインパクト 母サクラカンパネラ(母の
父サクラバクシンオー) 牡2歳 北海道・
小国博行厩舎 馬主・佐藤良二氏 生産者・北海道新ひだか町の伊藤敏明氏 戦績5戦2勝(南関東1戦1勝) 総獲得賞金1566万2000円。
スポニチ