JRAが来年の
ジャパンCと
有馬記念(ともにG1)の1着本賞金を、5億円に増額することが31日、分かった。今年も両G1は1着本賞金が3億円から4億円に引き上げられたばかりだが、出走メンバーのさらなる充実を図る狙いがあるとみられる。今月行われる経営委員会での来年度の事業計画(案)、収支予算(案)の議決後、農水大臣の認可を受けて正式に決定する方向だ。
近年は日本調教馬が積極的に海外遠征に乗り出す一方、
ジャパンCは以前と比べて外国馬の参戦が減少している。
JRAは海外からの積極的な参戦を促す狙いで今年5月末、東京競馬場の馬場内に国際厩舎を新設。今月末の
ジャパンCで運用を始める。賞金面においても魅力を高めることで、国内外の一流馬を集めたい考えとみられる。
有馬記念も、同じ12月に開催される香港国際競走に日本の有力馬が多数参戦するトレンドのなかで、暮れの
グランプリにふさわしい出走馬をそろえたい思惑があるようだ。
今年の
JRAの売り上げは先週終了時点で2兆6683億5997万2700円。前年の同週末比で6・0%増と好調なことも背景にあり、他のG1競走等も賞金が増額されることになりそうだ。
スポーツ報知