今年G1・3連勝を達成して一躍欧州中距離路線の中心的存在となっている英国Al kazeem(アルカジーム)の主戦騎手でもあるジェームス・ドイル騎手が、世界的大馬主の1人でもあるハーリド・ビン・アブドゥラ殿下の英国所有馬の主戦騎手として契約したことが発表された。アブドゥラ殿下は、これまで数多くの強豪馬を所有し最近ではG1勝ち11勝を含む14戦全勝で今年から種牡馬入りした名馬Frankel(フランケル)が有名で、日本へも所有馬を種牡馬として送っておりダンシングブレーヴ・コマンダーインチーフ・ワークフォース・エンパイアメーカー等も同殿下の所有馬だった。
今回の主戦契約は9月1日から有効となるが、前日31日の英G3ソラリオSへ出走するゴスデン厩舎でアブドゥラ殿下が所有するKingman(キングマン)にドイル騎手が騎乗することが決まり、アブドゥラ殿下にとっては2007年まで7年間英国所有馬の主戦騎手を務めていたヒューズ騎手以来6年ぶりに騎手との主戦契約を結ぶことになった。
大役を務めることになったドイル騎手は現在25歳の若手騎手の有望株で、現在Al kazeemのロジャー・チャールトン厩舎の主戦騎手として騎乗しているが、キャリア初G1制覇が同厩舎でアブドゥラ殿下の所有馬Cityscape(シティーズケープ)で制覇した昨年の首G1ドバイデューティーフリーで、この勝利でチャールトン師に気に入られ(当時チャールトン厩舎の主戦騎手であったドローン騎手が体調不良により休養していたこともあり)、厩舎の主戦騎手に指名されAl kazeemとコンビを組むようになり現在の活躍に至っているので、ドイル騎手にとってアブドゥラ殿下は活躍する場を与えてくれた恩人でもあり、有力馬を数多く所有する馬主でもあるのでこのチャンスを活かして活躍(恩返し)してもらいたい。
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