東京12Rの第42回
ジャパンカップ(3歳以上GI・芝2400m)は3番人気
ヴェラアズール(R.ムーア騎手)が勝利した。勝ちタイムは2分23秒7(良)。3/4馬身差の2着に1番人気
シャフリヤール、さらにクビ差の3着に4番人気
ヴェルトライゼンデが入った。
ヴェラアズールは栗東・
渡辺薫彦厩舎の5歳牡馬で、父
エイシンフラッシュ、
母ヴェラブランカ(母の
父クロフネ)。通算成績は22戦6勝。
レース後のコメント
1着
ヴェラアズール(R.ムーア騎手)
「この2年間、日本に来られなかったので、また日本に来られたことをとても嬉しく思っています。
跨ったときから、感触はとても良く感じていました。前が塞がってしまったことが何回かありましたが、鋭い脚でゴールを切ることができました。とても素質のある馬だと感じていましたし、レース前は、他の馬こともよく調べました。とても強い馬だと思います。
位置取りも良いところがとれましたし、塞がってしまったときは心配してしまったのですが、道が開いてからはうまくぬっていくことができました。最後前が開いたとき「勝った」と実感しましたし、ホッとしました。素質のある馬ですし、最高峰といえる
ジャパンカップを勝ったので、強い馬だと思います。
私がここにいられるのは、サポートしてくださる関係者の皆様のおかげなので、感謝の思いを伝えたいです」
(
渡辺薫彦調教師)
「デビュー前に色々トラブルがあってデビューも遅れ、馬体がとにかく大きく立派でしたし、脚元に不安のきやすい体格でしたから、長く現役を続けるためにとダートを使いました。ダートでも走っていたので、中々芝に切り替えるタイミングがありませんでしたが、どこかで芝を使いたいとオーナーサイドとも話していましたし、芝向きではないかと思っていました。本当に一戦ごとに強くなっていますし、まだまだ良くなってくると思います。
今後については未定です。レースは混戦でしたし、最後は興奮して立ち上がっていました。調教師となりGI制覇を夢見てやってきましたが、まさか
ジャパンカップで初制覇になるとは思っていませんでした。本当に嬉しいです。
この馬は想像を超えた走りをしてくる馬で、僕自身も楽しみにしていますし、応援してくれたらと思います」
2着
シャフリヤール(C.デムーロ騎手)
「スローペースで団子状態、外、外を回っていくしかありませんでした。直線で外に出してからも左にもたれていましたが、最後まで良いレースができました。 勝った馬にうまく内から来られてしまいました」
3着
ヴェルトライゼンデ(D.レーン騎手)
「内の枠から良いスタートを切って、ペースが遅い中、良い位置でレースができました。手応えがありながらも折り合いもついて、前が開いたら瞬発力を見せてくれました。 満足のいく競馬でしたが、2頭が強かったです」
5着
ダノンベルーガ(
川田将雅騎手)
「何より結果を出せなかったのが残念です。非常に申し訳ない気持ちです」
10着
ユーバーレーベン(M.デムーロ騎手)
「ペースも流れなかったです。ワンペースで、ジリジリとは伸びていましたが・・・。途中から上がっていった時はリズムも良く、一瞬残るかと思いましたが・・・・」
12着
シャドウディーヴァ(
松山弘平騎手)
「ゲートが開く寸前、馬がゴソゴソしてうまく出られませんでした。ペースもスローで厳しい形になりました」
17着
ボッケリーニ(
浜中俊騎手)
「枠も外で正直苦しかったです。硬くてスピードの要る馬場で、最後は切れる馬に上位に来られてしまいました。ただ初めてのGIでこの馬も頑張っていました」
ラジオNIKKEI