下半期のダート中距離の大一番は
JBCクラシックから
チャンピオンズC、
東京大賞典という流れ。しかし、
JBCクラシックの勝ち馬が
チャンピオンズCを制した例は、中京で行われるようになったここ8年で一度もなく、前身の
ジャパンCダートの時代の
ヴァーミリアン(07年)まで遡る。
1.中央
トライアル組は苦戦傾向
中京開催になった近8回に関して、前走が
みやこSだった馬は[0-2-3-25]で複勝率16.7%、前走が
武蔵野Sだった馬は[0-2-0-21]で複勝率8.7%、前走が
シリウスSだった馬は[0-0-0-5]と苦戦傾向。連勝の例は少ないものの、基本的には前走
JBCクラシックや
マイルCS南部杯組が中心。
2.より長い距離での実績はあるか
アップダウンが激しいコースで道中緩みの少ないタフな展開になることから、スタミナが高いレベルで要求される。過去8回で3着以内に入った延べ24頭中、17年2着の
テイエムジンソクと19・20年3着の
インティ以外には、それ以前に2000m以上のダートオープンで3着以内に入った実績があった。
3.前走4角位置に注目
過去8回に関して、前走4角7番手以下だった馬は[1-2-0-43]で複勝率6.5%しかない。差し追い込みもしばしば決まるレースではあるが、前走でも末脚にかける立ち回りをしてきた馬が台頭するケースはあまり多くない。
クラウンプライドは海外遠征も経て着実に力を付けており、近2走の
日本テレビ盃と
JBCクラシックでは正攻法の立ち回りで2着に好走。タフな中京は合いそうで、ここも好勝負は必至と見る。