11月30日(水)に
船橋競馬場で行われる
クイーン賞(3歳上・JpnIII・ダ1800m)。2012年には単勝304.2倍の
アドマイヤインディが3着に好走、昨年は単勝20.0倍の
ダイアナブライトが勝利するなど、牝馬のダート
グレードでは唯一のハンデ戦とあって、波乱決着となることも多々ある。
今年は
JBCレディスクラシックの2、3着馬が中心になりそうだ。女王
ショウナンナデシコの巻き返しなるか、それとも4走連続で連対中の
グランブリッジが勢いそのまま重賞3勝目を飾るか。発走予定日時は30日(水)の20時05分。主な出走馬は以下の通り。
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ショウナンナデシコ(牝5、栗東・
須貝尚介厩舎)
OP入り以降は9戦して3着内を外しておらず、今年2月の
エンプレス杯を皮切りに重賞4連勝。4月の
マリーンCでは8馬身差の圧勝を飾り、5月の
かしわ記念では牡馬相手にも勝利している。今秋は
レディスプレリュード、
JBCレディスクラシックでともに3着と悔しい結果が続いているが、牡馬相手にJpnIを制した実績は断然で、重賞2勝と好相性を誇る船橋コースで巻き返しに期待したい。
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ホウオウピースフル(牝5、美浦・
大竹正博厩舎)
2018年の
有馬記念を制した
ブラストワンピースを兄に持つ良血馬が今回初ダートを迎える。2019年8月のデビューから2連勝を飾り、翌年4月の
フローラSで2着好走にすると、同年には
オークス、
秋華賞にも出走。その後は勝ち星から遠ざかっていたが、今年7月の
巴賞で約3年ぶりの勝利。牝馬ながら500kgを超える雄大な馬格を武器に、ダートで重賞初制覇を決めるか。
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グランブリッジ(牝3、栗東・
新谷功一厩舎)
今年6月の
関東オークスで南関東の牝馬2冠馬
スピーディキックや、
オークスにも出走した
ラブパイローらを破り重賞初制覇を飾ると、古馬との初対決となった
ブリーダーズGCも勝利。前走の
JBCレディスクラシックでは、大外から鋭い末脚で勝ち馬に迫りタイム差無しの2着に好走した。前走時2kgだった
ショウナンナデシコとの斤量差が3.5kgに開いた点も有利に働くか。
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リネンファッション(牝5、浦和・
川村守男厩舎)
昨年7月のスパー
キングレディーCから連続して好走し、同年の
JBCレディスクラシックでも3着に入った。今年5月の
栗東Sを最後に浦和競馬へ移籍し、南関東の重賞やOPで出走を続けている。前走の生田OPでは久々にハナを切ると、牡馬相手に4着と健闘。好調時に見せていた先行力も戻ってきており、53kgの軽ハンデを活かして好走に期待したい。今日限りで現役を退く
酒井忍騎手の手綱捌きにも注目だ。
また、
レディスプレリュードで2着に好走した
テリオスベル(牝5、美浦・
田島俊明厩舎)、
トライアルを勝って臨む
ロカマドール(牝6、川崎・
山崎尋美厩舎)、一昨年の3着馬
サルサレイア(牝6、大井・
堀千亜樹厩舎)なども出走予定。