朝日杯FSと
ホープフルSに有力馬が分散する牡馬と異なり牝馬路線は一本道であり、この阪神JFでは現時点の有力どころが一堂に会すことになる。舞台となる阪神芝1600mは紛れが少なく素質馬が能力を発揮しやすい条件ではあるものの、この時期の2歳牝馬にとっては中々タフで底力も問われやすい。
1.ゆったりしたローテーション
過去10回で、中3週以内だった馬は[2-1-1-59]で複勝率6.3%しかない。対して、中4~8週の馬は[7-6-9-74]で複勝率22.9%、中9週以上の馬は[1-3-0-15]で複勝率21.1%。ゆとりのあるローテーションで駒を進めてきた馬が中心となる。
2.前走と同じ騎手
過去10回で、前走から騎手が乗り替わりとなる馬は[2-4-4-83]で連対率6.5%、複勝率10.8%なのに対し、前走からの継続騎乗だと[8-6-6-66]で連対率16.5%、複勝率23.5%と大きく違う。
3.距離延長
ステップは難しい
近年は前走1400m組の台頭も増えてはいるが、全体としてみれば前走マイル以上の馬が中心なのは変わりない。過去10回で、前走1200m組は複勝率0%、前走1400m組は複勝率13.9%なのに対し、前走マイルの馬は複勝率21.3%、前走1800mの馬は複勝率27.3%。
モリアーナは東京芝マイルの新馬戦を3馬身差で制し、続く札幌の
コスモス賞では後の
札幌2歳S2着馬
ドゥアイズ相手に2馬身差で勝利と強い走りを続けている。初戦で33秒0の切れ味を発揮したこと、前走で1800mをこなしたことから阪神マイルという条件設定はこなしてきそうで、いきなりのGIでも期待は十分。