希代のジャンパーが、ついにラストジャンプを迎える。J・G1・9勝の金字塔を打ち立てた
オジュウチョウサン(牡11=和田正)が24日、中山10Rの
中山大障害で引退レースを迎える。レース終了後には午後4時30分頃から中山芝コースで長山尚義オーナー、
和田正一郎調教師、主戦の
石神深一ら関係者が出席して引退式が行われる。
中山大障害3勝、16~20年の5連覇を含む
中山グランドジャンプ6勝、18年にはファン投票3位で
有馬記念に出走(9着)。
オジュウチョウサンは思い出いっぱいの最終決戦の地・中山競馬場に、ひと足早く22日に入厩。最後の勝負に向けて闘志を燃やしている。苦楽を共にしてきた石神は「不思議と寂しさはない。今はただ無事にレースを終えてほしい。そして平穏な余生を送ってほしい。まずは落ちないように、人馬共に無事でゴールしないといけない」と表情を引き締めた。
無敵を誇った大障害コースで、最後にもう一つ勲章を手にするか?!和田正師は「動きは問題ないです。いろいろ話そうと思って考えましたが、無事に回ってきてほしい。この一言に尽きます」と感慨深げ。引退レースには自らの記録を更新するJ・G1・10勝目、さらには現在総獲得賞金9億4137万7000円で1着賞金6600万円を獲得すれば、障害を中心に活躍した馬としては史上初の10億円超えが懸かる。
スポニチ