中山10Rの第145回
中山大障害(障害3歳以上・J・GI、芝4100m)は5番人気
ニシノデイジー(
五十嵐雄祐騎手)が勝利した。勝ちタイムは4分45秒9(良)。3馬身差の2着に3番人気
ゼノヴァース、さらに1馬身3/4差の3着に6番人気
マイネルレオーネが入った。
ニシノデイジーは美浦・
高木登厩舎の6歳牡馬で、父
ハービンジャー、
母ニシノヒナギク(母の
父アグネスタキオン)。通算成績は24戦5勝。
レース後のコメント
1着
ニシノデイジー(
五十嵐雄祐騎手)
「めちゃくちゃ嬉しいです。上手に乗れたと思います。一つ目の障害が遠めからの飛越で危なかったのですが、課題としていた折り合いがうまくいきました。前半は
オジュウチョウサンを見ながら競馬ができ、後半はポジションを上げて、あとは上手く運べたと思います。もともと力のある馬で、このメンバーでも引けを取らないと思っていました。折り合いが一番の課題でしたが、中山の4100mをこなせたのは大きいです。自分自身、こうしてまたGIを勝つ馬に巡り会えたことを嬉しく思います」
2着
ゼノヴァース(
森一馬騎手)
「まだ5歳で、本場の障害を経験しながら成長している途上です。そのなかで初めての
中山大障害、よく頑張っていました」
3着
マイネルレオーネ(植野貴也騎手)
「10歳ですが馬は若いです。体は小さい馬ですが、しっかりとしたスタミナのある馬で、最後もよく伸びていました」
4着
マッスルビーチ(北沢伸也騎手)
「もう1列前を取りたかったです。バンケットも、あのスピードで行ってリキんでいました。下も緩くて上手にコーナリングできませんでした。それでも、4コーナーでもう一度エンジンがかかって夢を見ました。63kgも初めて、この距離も初めてで、よく頑張っていました。この速い時計に対応して、
オジュウチョウサンに先着できたので良かったです」
6着
オジュウチョウサン(
石神深一騎手)
「枠が良かったので、スタートしていいポジションを取れましたし、コース取りもよかったです。大生垣を越えてからいつもの手応えがなく、最後のバンケットを登ったあとにスタミナが切れてしまいました。それでも最後まで無事に走ってくれました。返し馬では気合いが入っていて、状態は良いと感じました。飛越も、大竹柵だけ完歩が合わず着地で躓きましたが、それ以外は上手に飛んでいました。今の力は出し切れたと思います。最後まで諦めずに頑張っていました。今はホッとしています」
(
和田正一郎調教師)
「前半、ゲートを出てから
オジュウチョウサンらしい走りを見せてくれたと思いますが、飛越が良くないところがいくつかありました。以前なら飛越を多少ミスしても勢いを殺さず手応えもそのままいけたのですが。去年の
中山大障害や今年の
中山グランドジャンプではうまく飛越できていたので勝ち切れましたが、今日はそうはいきませんでした。それでも、最後から2番目の障害を飛んだあとに手応えがなかったようなのですが、最後の生垣に向かってハミを取り直すようなところがあり、よく気力を振り絞って頑張ってくれたと思います。
ファンの応援をいただいて、すごくありがたいと思いました。
オジュウチョウサンの力になったと思います。同時に、
オジュウチョウサンの走る姿に勇気をもらったという声を聞くと、影響力のある偉大な馬だったのだと思います」
7着
ブラゾンダムール(
西谷誠騎手)
「折り合いはついている方でした。勝負どころの反応がもうひとつ。最後の障害の手前で突っ張りだして、弾けなかったです」
10着
テイエムタツマキ(
黒岩悠騎手)
「枠的に
オジュウチョウサンの後ろにつける作戦で、序盤はそのような位置を取れました。逆回りのバンケットから少しずつ怪しくなり、大生垣でミス
ステップしてしまいました。元々、緩いところがある馬なので、右回り左回り、アップダウンのあるコースが堪えた印象です。スタミナはあるのですが、削がれてしまいました」
ラジオNIKKEI