中山11Rの第67回
有馬記念(3歳以上GI・芝2500m)は1番人気
イクイノックス(
C.ルメール騎手)が勝利した。勝ちタイムは2分32秒4(良)。2馬身1/2差の2着に6番人気
ボルドグフーシュ、さらに1馬身1/2差の3着に3番人気
ジェラルディーナが入った。
イクイノックスは美浦・
木村哲也厩舎の3歳牡馬で、父
キタサンブラック、
母シャトーブランシュ(母の
父キングヘイロー)。通算成績は6戦4勝。
レース後のコメント
1着
イクイノックス(
C.ルメール騎手)
「2度あることは3度あります。僕にとって
クリスマスの日は、2005年に
ハーツクライでこのレースを勝ち、2016年は
サトノダイヤモンドで勝っていますから、今日も本当に嬉しく思います。
今回はすごくいいスタートを切りましたから、前の方になり、道中は結構引っ掛かりました。我慢しないといけませんでしたが、大外に出してからいい脚を使ってくれました。最後は本当に一番強い馬でした。
最初から能力を見せてくれましたが、
キタサンブラックの子ですから、クラシックの時は大人になっていませんでしたが、秋からすごく強くなりましたし、来年も楽しみです。今日はお客様も多くて気持ちがすごく良いです。
イクイノックスの応援、ありがとうございました」
(
木村哲也調教師)
「GIで1番人気にしていただいて、何とか期待に応えたいと思い、それができたことにホッとしています。厩舎の素晴らしいスタッフが身を粉にして働いてくれたことに尽きます。
レース前は天皇賞の時と同様に落ち着いていて、エネルギーが保てていました。それを頼もしく見ていました。レースではパワフルに運べているのを頼もしく見ていました。先頭でゴールに入った時はホッとしました。
この馬の天才的な部分は、簡単ではない中で簡単に勝ってしまうところです。レースが終わってみると、それまでの苦労は何だったのかと思ってしまいます。これまでこんな馬を管理したことはありません。2歳の時から素晴らしいフットワークでしたが、それがずっと崩れることがありませんでした。よく成長について聞かれますが、現状でも十分なパフォーマンスです。
今後はまず馬の無事を確かめます。あくまで個人の見解ですが、今年2月にサウジアラビアに行って、ワールドスタンダードの馬にして世界に立ち向かいたいと考えていました。
イクイノックスは海外に行って世界のホースマンに見ていただく価値のある馬だと思っています」
2着
ボルドグフーシュ(
福永祐一騎手)
「素晴らしい出来でした。スタートは成長待ちですね。出てからも遅いです。3コーナーからまくる形で長く良い脚を使っています。勝ち馬は一枚上でしたが、3着馬は離しました。これからの馬で、来年は主役を張れると思います」
3着
ジェラルディーナ(C.デムーロ騎手)
「ゲートでは
リラックスし過ぎて出遅れてしまいました。でも、位置を取りに行っても折り合いはつきました。4コーナーでズブさを見せましたが、最後には来ています」
4着
イズジョーノキセキ(
岩田康誠騎手)
「厩舎がいい状態に仕上げてくれました。枠が内目だったので、行ってもいいと思っていましたが、良い位置に収まることができました。いいレースができましたし、よく頑張っています。来年も楽しみです」
5着
エフフォーリア(
横山武史騎手)
「今日は今年の中で一番良かったです。陣営が色々と工夫してくれました。おかげで、したかったことはできました。負けはしましたが、得るものもありました。頑張ってくれたと思います」
7着
ジャスティンパレス(T.マーカンド騎手)
「ヨーイドンの競馬では、体がまだ出来上がっていないので、瞬発力を出せませんでした」
8着
ディープボンド(
川田将雅騎手)
「輸送のトラブルの影響で、普段の歩きとは違っていました。返し馬やレースでもそういう走りでした」
9着
タイトルホルダー(
横山和生騎手)
「天皇賞や
宝塚記念の時よりゲートの出がにぶいように感じました。直線で、手前も替え切れていません。そのあたりが少し響いたのかもしれません。それにしても、これほど負けるとは思いませんでした。ファン投票1位に支持していただいたのに、その期待に応えられなくて申し訳ありません」
10着
ヴェラアズール(
松山弘平騎手)
「勝ち馬の後ろで競馬ができましたが、勝負所で離されました。最後には苦しくなって、力を出すことができませんでした」
ラジオNIKKEI