デビュー3年目を迎える
古川奈穂騎手=栗東・
矢作芳人厩舎=が、1月14日から始まる小倉競馬に向け、11日から小倉に滞在して調教に騎乗する。
21年3月にデビューし、同年は通算7勝、昨年10勝と伸び悩む現状を打破しようと決断した。けがによる戦線離脱や昨夏の北海道滞在により、小倉競馬場では騎乗したことがない。「機会がありませんでしたが、乗りたいと思っていました。行くのも初めてです。水曜(11日)から調教で感覚をつかんで、レースに臨みたい」と期待に胸を膨らませる。小倉競馬を使う関西馬は、栗東トレセンで追い切っての輸送競馬がほとんど。栗東所属の騎手が小倉に滞在するのは珍しく、現地では関東馬を中心に調教に騎乗し、レースにつなげる。
師匠の矢作調教師からは毎年、年初に金言を授かるそうで、23年は「Don’t think、move!(考えるな、動け!)」だったそう。「昨年末に先生(矢作調教師)から『小倉滞在という選択肢もあるよ』と教えていただき、自分で決断しました」と即実行に移した格好だ。
昨夏の北海道開催でご縁ができた美浦の調教師にも連絡済みで、「今までにない環境で、変化をつける意味でもチャレンジします。まずは調教に乗せていただけるように。信頼を得て、今後につなげます」と力を込めた。若武者の新しいチャレンジから目が離せない。
スポーツ報知