昨春以降はダートを主戦場としてきた
ラーゴム(牡5、栗東・
斉藤崇史厩舎)が、
中山金杯(4歳上・GIII・中山芝2000m)で7戦ぶりに芝にチャレンジする。
大型で
パワー溢れる体型、ダート向きの母系などを考慮されて、昨年2月の
仁川S(6着)からダート路線へ。転向2戦目の吾妻小富士Sで砂初勝利を挙げており、近3戦も地方交流重賞で2着、2着、3着と安定して走れている。ただ、3歳時には
きさらぎ賞を制した元クラシック候補。当然、芝がダメなはずがない。
10年以降、芝の重賞にダートから挑んだ馬は870頭。13年の
朝日杯FSの
アジアエクスプレス、昨年の
ヴィクトリアマイルの
ソダシなど11頭が勝利しているが、その多くは短距離戦。2000m以上に限れば、12年ダイヤモンドSの
ケイアイドウソジン、16年
新潟大賞典の
パッションダンスの2勝のみだから、高い壁であることは間違いないが、もともと芝馬の
ラーゴムは事情が違うとも言える。
まして
中山金杯は5年連続で馬体重520kg以上の馬が馬券に絡んでいるように、
パワーが求められるレース。
パッションダンス以来、7年ぶりの快挙達成のシーンがあっても驚けない。