2023年の競馬も、今週からは「中山・中京・小倉」の3場開催となり本格始動。
重賞は土日で3レース。なかでも日曜日には中山で3歳の
京成杯(GIII・中山・芝2000m)。中京でハンデ戦の
日経新春杯(GII・中京・芝2200m)が行われる。
過去10年データを使ってヒントを見つけるこのコーナー。今週は
京成杯がどうやら少頭数施行が濃厚になりそう。ということで
日経新春杯のほうに焦点を当てていく。とはいえ、こちらも中京開催が3年目でデータが足りない印象もあるのだが…。可能な範囲で馬券の狙いどころを探していく。*過去10年データは京都競馬場8年&中京競馬場2年分となります。
1.そこそこに活躍する1番人気?
いつものように上位人気馬のチェックから。
まず過去10年での1番人気馬は3勝。【3・4・0・3】となっている。中京開催2年分では昨年2着が1度だけ。全体を通してはまずまずの好成績とはいえるが、好走するときは内枠になったときが多い。
21年中京競馬場開催では、1番人気
アドマイヤビルゴ(56キロ)・2番人気
ヴェロックス(57キロ)ともに5枠。枠自体は真ん中なので大きな問題はないと思われたが、ともに3.4番手で先行しながら直線で伸びきれないというレースだった。ハンデの影響なのかは微妙だが、上位人気馬もちょっとした条件の違いで凡走もあるということだろう。
ちなみに2番人気馬は3勝で成績は【3・1・0・6】。3番人気馬は1勝(22年
ヨーホーレイク)で成績は【1・0・1・8】。上位3番人気までで7割を占めるが、21年のように7番人気
ショウリュウイクゾが勝つなどの波乱ケースもある。
2.馬券になるのは4歳から6歳馬が中心?
今年の出走予定メンバーをみると、6歳以上のベテラン勢が10頭もいる。
だが過去10年(京都・中京開催)では、7歳以上の馬が馬券圏内になったことはない。合計30頭中、4歳11頭・5歳10頭・6歳9頭という内訳だ。ここ2年の中京開催では4歳2頭・5歳3頭・6歳1頭となっている。6歳までは圏内といえるが、7歳以上の馬たちにとっては厳しいデータとなっている。
3.前走はどこからが狙いとなる?
日経新春杯では前走どこからのローテーションが良いのだろうか。
京都競馬場開催時には、3勝クラスの
グレイトフルS(中山・芝2500m)や
オリオンS(阪神・芝2200m)組がわりと好走傾向にあったが、中京開催ではまだ同組からの好走実績はなし。それでも21年の
ショウリュウイクゾは前走が3勝クラスの
関ケ原ステークス(中京・芝2000m)8着からと、3勝クラスからの好走も多い。
それでも、過去に勝っている4歳勢は、昨年の1着
ヨーホーレイクのように前走がダービー(15年
アドマイヤデウスも同じ)。19年の1着
グローリーヴェイズのように前走
菊花賞(17年
ミッキーロケット・14年
サトノノブレス)という「前走GI組」が併せて5勝もしているのだ。今年も前走
菊花賞組の
ヤマニンゼスト、
プラダリアには要注意だろう。
(netkeiba編集部)