シルバーステート産駒の
ロゼル(牡3、美浦・
大和田成厩舎)が、
きさらぎ賞(3歳、GIII、中京芝2000m)にチャレンジする。
グングンと成長している。デビュー当初はゲート内の駐立に課題があったが、休み明けの前走では五分のスタートから中団を追走。直線では2着馬との一騎打ちをクビ差制し、待望の初勝利を手にした。上がり3Fは目下3戦連続でメンバー中最速。コースや馬場を問わず、しっかりと脚を使えるのが強みで、重賞でも決して侮れない。
血統の後押しもある。
シルバーステート産駒は2世代目となる現3歳が絶好調。この世代の芝に限れば、
エピファネイアの35勝、
ドゥラメンテの23勝、
ハーツクライの22勝に次ぎ、
モーリスと並んで4位タイの21勝。出走回数は
エピファネイアの248回に対し、約6割の141回だから、相当に優秀といえる。また、今年に限れば8勝で断トツ。先週の白梅賞を
カルロヴェローチェが圧勝したように、春のGIを意識できる馬も出てきた。
産駒では牝馬の
ウォーターナビレラが21年
ファンタジーSで重賞初制覇を果たしている。しかしながら牡馬は延べ18戦して、昨年の
サウジアラビアRCの
シルヴァーデュークの3着が最高着順。
ロゼルが勝てば、種付けシーズンが目前の父に最高のプレゼントとなる。