「
神戸新聞杯 白鷺賞」(2日、姫路)
開催3日目の11Rで行われ、1番人気で佐賀から遠征の
ヒストリーメイカーが、最終3角先頭から押し切って初制覇した。2着は2番人気の地元ジンギが頭差で敗れ、3連覇を阻まれた。3着は4番人気で高知の
グリードパルフェが続いた。
ヒストリーメイカーが実績通りの力を発揮した。JRAではG3で2着4回のオープン馬。「九州の果てまで来る馬ではない。負けられない戦いだった」と手島勝師。昨年11月のみやこS・G3後に馬主から移籍の打診があり、12月に
東京大賞典・G1の選考から外れると決定した。
レースは、
エイシンアンヴァルが逃げてジンギが3番手につけると、
ヒストリーメイカーも4番手でマーク。向正面で外への進路をふさがれて先に仕掛けた。「ジンギはこちらが動くの待っていた。自分の馬が強いと切り替えて、相手の思うツボにならないようにした」と石川慎。最終3角で先頭に立つと、最後はジンギの猛追を頭差で退けた。
転入初戦が西日本地区交流重賞制覇。「馬主からチャンスをもらえたので、大きいところを狙いたい」と指揮官。次走は地元・佐賀のはがくれ大賞典(3月12日)を予定。ジンギの僚馬
エイシンニシパが直近5年で4勝を挙げている。「ずっと兵庫の馬にやられていたので」と必勝を誓う。
一方で、ジンギの3連覇はならなかった。先に抜け出した
ヒストリーメイカーを最終3角から猛追したが、頭差で及ばなかった。「スタートの出方は良かった。ただ、道中の行きっぷりはそれほどではなかった。ズルさが出てきたのを感じたが、最後はよく伸びていた」と
田中学。勝負強さを誇ってきた名馬が競り負けを喫した。
提供:デイリースポーツ