2月12日、阪神競馬場で行われる
京都記念(4歳上・GII・芝2200m)。2021年の
JRA年度代表馬である
エフフォーリア(牡5、美浦・
鹿戸雄一厩舎)が、同レースから始動する。
エフフォーリアは父
エピファネイア、
母ケイティーズハート、母の
父ハーツクライという血統。
2020年8月、札幌競馬場の2歳新馬戦で1番人気の期待に応えてデビュー勝ち。21年の始動戦となった
共同通信杯では、2着に2馬身半差をつけて重賞初制覇を果たした。初のGIとなった
皐月賞は、4コーナーで抜け出すと後続に3馬身差をつける快勝。無傷の4連勝でGIのタイトルを手にした。
快進撃は続く。5月の
日本ダービーは制した
シャフリヤールにハナ差で2着だったものの、2021年秋のGI戦線は
天皇賞(秋)と
有馬記念を連勝。
天皇賞(秋)では無敗の三冠馬である
コントレイルの追撃をかわし、
有馬記念は
ディープボンドや
クロノジェネシスといった強豪古馬を破った。
一昨年は強さの目立つ走りだったが、22年春は
大阪杯、
宝塚記念に出走するもその勢いは影を潜めた。しかし暮れの
有馬記念は、先団を見ながら進み4コーナーで進出すると、最後は粘りの走りで掲示板を確保し見せ場をつくった。ここまでの通算成績は10戦6勝。
良化の兆しを見せた前走から1カ月半、かつての王者は復権を印象づける走りとなるのか。昨年苦杯をなめた阪神から再び栄光へ歩み始める。