東西重賞で新星がきらめいた。東京競馬場で18日、マラソンレース「第73回ダイヤモンドS」が行われ、2番人気
ミクソロジーが大外から差し切りV。重賞初出走初制覇を決めた。
3400メートルの長丁場は過酷な消耗戦に。4角手前で手が動いた先行馬は最後の坂で完全にバテた。大外から脚を伸ばした
ミクソロジー。外に膨れながらも力強く迫り、最後は内の2着馬よりも首差だけ前に出た。前走・
万葉Sに続くレコード(3分29秒1)。自身の重賞3勝目となった西村淳は「向正面でルメールさんの馬が見えたので付いて行った。直線ではヨレてしまったけど、これなら…と。未勝利から乗せていただいているが馬が凄く成長している。このまま順調に行けば大きいレースでも頑張ってくれると思う」と満足そうに振り返った。
距離を延長して破竹の4連勝。「2戦連続レコードの反動が心配なので、いったん休ませます。しっかりと疲れが取れるのを前提に、無事なら
天皇賞・春(4月30日、京都)を目指したい」と辻野師。楽しみな生粋のステイヤーが現れた。
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ミクソロジー 父
オルフェーヴル 母スターエンジェル(母の
父アフリート)19年5月4日生まれ 牡4歳 栗東・辻野厩舎所属 馬主・江馬由将氏 生産者・タバタ
ファーム 戦績10戦5勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億76万8000円。馬名の意味は「mix(混ぜる)とology(=論)の掛け合わせ」。
スポニチ