先週は東西合わせて6人の騎手がデビューしました。私が特に注目していたのは、小桧山厩舎所属の
佐藤翔馬騎手です。
先週水曜(1日)のこと。視線を感じて振り返ると、そこには小桧山先生が。「うちの天才少年の話を聞かないのか? 」。そう言われたら、がぜん聞きたくなるもの。“天才”ってどういうことですか!? 「彼はプロだよ。自分の言葉を持っているし、視点が我々とは違う」。博識で、本を何冊も執筆されている小桧山先生がそこまで言うとは…。どんな人物なのか、皆さんも気になるでしょう?
そこで、日曜(5日)に騎乗を終えた(8→11→14→7着)佐藤騎手を直撃。「全体的には土曜(14→4→13着)よりも冷静に乗れたと思います。初めてのレースは緊張もありましたし、経験したことのない流れで周りが見えずに迷惑をかけてしまいました。まずは目の前の課題をクリアしていって、週を追うごとにレベルアップしていければ」と分析していました。
18歳らしからぬ落ち着いた言動を見せていた鞍上。一方で“騎手”に対する熱量はものすごいんです。「同期の中でも、騎手に対する情熱は一番だと思っています。ずっとお客さんの立場から(レースを)見てましたから、感慨深いですよね。馬の脚音が聞こえてきて、ジョッキーになったんだなと感じました」とニッコリ。
父・博紀さんは元騎手で現在川崎競馬の調教師、母は元厩務員という“サラブレッド”。小さいころから馬に乗り競馬を見てきたことが、師匠が言う“自分らしい視点”につながっているのでしょう。幼いころから憧れていた騎手という職業。夢への第一歩を踏み出した佐藤騎手の今後の活躍に期待したいです!
(美浦の熱量
マックス新人注目女子・三嶋まりえ)
東京スポーツ