3着までに
桜花賞(4月9日、阪神)の優先出走権が与えられる「第57回
フィリーズレビュー」(12日、阪神)の出走馬が9日、確定した。1勝馬の
ニシノトキメキは“11分の9”の抽選を突破。この日朝、初コンビの
今村聖奈(19=寺島)を背に坂路で最終追い切りを行い、ラスト1F12秒1の好時計で駆け上がった。過去7年で1勝馬が6勝している激戦必至の
トライアル重賞。今年も抽選組から目が離せない。
木曜午後3時すぎ、
フィリーズレビュー抽選組の当落結果が出た。今村とのコンビでエントリーした
ニシノトキメキは11分の9の第一関門を突破。北出師は「入って良かった。ここで権利を獲って、本番も今村ジョッキーと行ければいいなと思います。それこそ、ときめきよ」と声を弾ませた。
2年目の鞍上とはこの日の朝、最終追い切りで初コンタクト。序盤はゆったり入り、残り2Fからペースを上げていく。徐々に内ラチ沿いに進路を取りながら1F12秒8→12秒1と軽快な加速ラップでフィニッシュ(全体は4F56秒0)。今村は「凄く繊細な馬で口向きの敏感なところがありました。ラスト2Fの動きは良かったですし、やっぱり走る馬だなと思いました」と感触を口にする。
見守った北出師は「ラスト1Fを伸ばす感じ。小倉からの中1週になるので、これぐらいでちょうどいいと思う。“ラチに頼らせたら落ち着いていた”とジョッキーは言っていた」と満足げ。1F延長で初めての1400メートルにも不安はない。
1勝馬は過去7年の当レースで6勝。実績がなくても通用する
トライアル重賞だ。実際、北出厩舎は3年前に1勝馬
エーポス(5番人気)で当レースV。ここから
桜花賞(9着)の舞台に立った。小倉2歳S9着以来、2度目の重賞挑戦となる
ニシノトキメキにもチャンスはあるはず。
今村にとっては
トライアルレース初参戦。パートナーについて「走る気持ちが凄く強いので、彼女の気持ちを害することなくリズムを整える形で乗ってあげたいです」。自らの手綱さばきで、自身初となるクラシック騎乗への道を切り開く。
スポニチ