過去の勝ち馬に
オジュウチョウサンに
メイショウダッサイなどが名を連ねるレースで、
中山グランドジャンプへの重要な前哨戦という位置づけのレース。3900mという距離に14の障害が用意されスタミナと底力を競うが、最終障害がゴール前約200mのところに設けられており、先行力は不可欠だ。
◎
ゼノヴァースは
東京ハイジャンプの優勝馬。
中山大障害も2着と健闘している。武器はスピード。
新潟ジャンプSではレコードタイムを記録した
ホッコーメヴィウスに0.1秒差まで迫っている。前走の
中山大障害では早めにスパートした
ニシノデイジーを捕まえきれなかったが、それでも2着を確保。スピードを武器にする本馬にとってタフな障害コースはベストとはいえない舞台だったが大健闘といえる内容だった。今回は雪辱を期す。
〇
ニシノデイジーは
中山大障害の優勝馬。大障害コースはもちろん、中山コースも初めてで、しかも障害転向4戦目だったことを考えれば、その勝利は高く評価できる。さすが
札幌2歳S、東京スポーツ杯2歳Sを連勝し、
ホープフルS3着。クラシックの有力候補と言われた馬だ。初めてコンビを組む
石神深一騎手の手綱さばきにも期待したい。
前走まで
ニシノデイジーとコンビを組んでいた
五十嵐雄祐騎手が引き続き手綱を取る▲
ミッキーメテオはイルミネーションジャンプSの優勝馬。障害転向初戦で3着したくらいだからジャンパーとしての素質はあったのだろうが気性的に不安定なところがあり、人気に応えられないレースを続けてしまっていた。それが、ブリンカーを装着するようになって一変。初勝利は後続に3.8秒差。前走も
アサクサゲンキ以下に10馬身の差をつけた。さらに相手強化で試金石の1戦だが不安よりも楽しみのほうが大きい。
△
レオビヨンドは昨年の2着馬。一昨年の
中山大障害では勝った
オジュウチョウサンから離されていたとはいえ3着という実績もある。順調さを欠いたのはマイナスだが、無視できない能力の持ち主だ。
同じことは、20年
中山大障害2着、一昨年の
中山グランドジャンプ2着△
ケンホファヴァルトにもいえる。前走の
中山大障害は早めに先頭に立ったところを
ニシノデイジーに交わされてリズムを崩してしまったので参考外。その実績には一目を置きたいところだ。
逆に底を見せていない魅力は△
ロードアクア。初の重賞挑戦としては骨っぽい相手だが、どこまで通用するのかも注目だ。