◆第67回
大阪杯・G1(4月2日、阪神競馬場・芝2000メートル)
【
中山記念=レースA】V時計1分47秒1を3分割すると36秒4―35秒3―35秒4。舞台は、1周1667メートル、最後の直線310メートルの内回り1800メートル。このコース形態のなか、逃げ馬にこんなラップを刻まれたら後続はたまったものでない。
武豊・
ドーブネの芸術的な逃げを打ち砕いたのが
ヒシイグアスだ。4角を8番手で回ると、短い直線も関係なし。瞬時に反応し、先行集団をあっと言う間にのみ込んだ。2着馬に3/4馬身差でも、力の違いは歴然だった。
JRAに芝1800メートルのG1はない。春の
中山記念(中山)、秋の
毎日王冠(東京)は、それに匹敵するスーパーG2戦。実際、後者の優勝馬は、17年から6年連続G1ホース。前者は、昨年の勝ち馬
パンサラッサがドバイ・ターフ、サウジCをV。
ヒシイグアスは21年
中山記念をコースレコードタイで勝利。そして、今年…。この事実は重い。
スポーツ報知