南関東牡馬クラシックの前哨戦「第46回
京浜盃」が29日、
大井競馬場で行われた。4番人気の
サベージが直線差し切り優勝、重賞初制覇した。同馬と2着
トノパー、3着
オピニオンリーダーまでに「第68回
羽田盃」(S1、5月10日、大井)への優先出走権が与えられた。
サベージが前走で見せた末脚は本物だった。スタート直後にポジションを下げ、道中は後方3、4番手を追走。じっくり脚をためたが「力を抜いて息を入れてくれたのが大きかった」と石崎が振り返ったように、そこが勝負を決めたポイントだった。動き出したのは4コーナー。一気に前との差を詰めていくと直線は大外に持ち出した。左ステッキで
ゴーサインを送ると持ち前の末脚を繰り出す。残り100メートルで先に抜け出した
トノパーに並ぶと、ゴールではきっちり3/4馬身かわしていた。
19年の
東京湾カップ(
サクセッサー)以来の重賞制覇となった石崎は「折り合いという課題が残る中、強い勝ち方をしてくれただけに次が楽しみになった」と満足げ。次走は権利を獲ったクラシック第1弾に進むが、タイトルをグッと引き寄せるにふさわしい勝ちっぷりだった。
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サベージ 父ディープスカイ 母シギル(母の
父アドマイヤムーン) 牡3歳 大井・
森下淳平厩舎 馬主・山口裕介氏 生産者・北海道日高町の道見牧場 戦績8戦3勝 総獲得賞金2825万円。
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