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31日ラスト騎乗の真島 新たな挑戦に注目

スポニチ
  • 2023年03月31日(金) 05時00分
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 【大いに気なる】侍ジャパンが世界一を奪還したWBC。米国との決勝戦の前、大谷翔平(28=エンゼルス)のチームメートに向けた言葉が話題になっている。「憧れるのを、やめましょう」。相手はMLBのスター選手たち。それでも憧れていては、超えられない。大谷の言葉は名言として絶賛された。

 4月から調教師に転身する真島大輔(39=大井)が言った。「亡くなった川島(正行)先生は凄かったし、いろいろな方のいいところがある。ただ、目指していては超えられない。自分の厩舎をつくっていきたい」。“目標とする調教師はいますか?”に対しての答えだった。ララベルでのJBCレディスクラシック(17年)など重賞28勝を挙げ、約2500個の白星を積み上げた名手。取材後、冒頭のシーンが思い浮かんだ。競技は違えど、トップへ上り詰めた人間の思考を垣間見た。

 昨年の羽田盃を9番人気の伏兵ミヤギザオウで勝利。直線で得意技“イン強襲”をさく裂させた。TCKリーディング5位と、まだまだ一線級で活躍する中での転身。5年ほど前からレースに対する思いが変化したという。「若い頃は自分が勝ちたいという気持ちがあったが、それが馬優先に変わってきた。まずはレースを無事に終えることが一番になった」。真島はそのことを「仕事をする」と表現した。「それなら調教師になった方が面白いのでは、と考えるようになった」。胸の内を明かした。

 31日がラスト騎乗。11R終了後に引退セレモニーが行われる予定だ。「思い残すことは何もない」。騎手として完全燃焼した真島の新たな挑戦に注目していきたい。 (大沢 太久)

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