4月8日(土)に
オーストラリアのランドウィック競馬場で行われる
クイーンエリザベスステークス(3歳上・G1・芝2000m)。日本から参戦する
ユニコーンライオンにとって強敵となりそうなのがイギリスのW.ハガス厩舎に所属する
ドバイオナーだ。
ドバイオナー(
Dubai Honour、セ5)は父
Pride Of Dubai、
母Mondelice、母の父Montjeuという血統。近親に2011年の英G2フライングチルダーSを制した
Requintoがいる。
20年8月にニューマーケットで行われた条件戦でデビュー。既走馬相手ながら4着に健闘すると、3戦目となったヘイドックの条件戦で初勝利を挙げた。その後、21年8月のギヨームドルナノ賞で重賞初制覇を飾り、以降も世界各国のレースに出走を重ねた。また、12月の
香港Cと翌年3月のドバイSCで日本馬とも対戦。
香港Cでは
レイパパレに先着を果たしている。
豪州遠征初戦となった前走はローズヒルガーデンズで行われたG1ランヴェットSに出走。連覇を狙う
モンテフィリア(
Montefilia)や、重賞で安定した成績残す
モウンガ(Mo’unga)、昨年の
メルボルンC覇者
ゴールドトリップ(
Gold Trip)など強力メンバーが揃ったが、直線で内3番手から鋭く抜け出すと後続を一切寄せ付けず、約4馬身半差を付けてG1初制覇を飾った。
前走の勝ちっぷりが鮮やかだったこともあり、各国のブックメーカーでは
アナモーと並んで1〜2番人気に設定。日本馬と互角の勝負を繰り広げた経験もあり、
ユニコーンライオンにとっては手強い相手になりそうだ。また、W.ハガス師は20年と21年に当レース連覇を果たしたアデイブ(
Addeybb)を管理。ランヴェットSから
クイーンエリザベスSというローテは
ドバイオナーも同じで、狙ったローテといえるだろう。イギリスの名伯楽が送り込む刺客に要注意だ。