厳しい道のりを超えて花を咲かせた。「第66回阪神牝馬S」が8日、阪神競馬場で行われ、
浜中俊(34)騎乗の6番人気
サウンドビバーチェが重賞4度目の挑戦で初勝利。
ヴィクトリアマイル(5月14日、東京)の優先出走権を獲得した。2着に10番人気
サブライムアンセム、3着に9番人気
コスタボニータが入り、3連単は100万円超えの高配当になった。
阪神競馬場は時折、強い、勝利の音色を奏でた。浜中は「ウイン(シャーロット)が行くと思っていた。2番手で予想していた通りの展開。折り合いもついて、しっかり伸びてくれました。力のあるところを証明できたし、次もいい走りをしてくれると思います」と称えた。
昨春の
オークスはスタンド前の発走地点で他馬に蹴られて放馬するアク
シデント。顔部挫創を発症し、競走除外の憂き目にあった。
秋華賞は出走がかなったものの、本馬場入場の際に放馬。思うように事が運ばなかった。返し馬では細心の注意を払った。高柳大師は「マイルがいいと思っていましたし、理想的な競馬をしてくれました。対策を練って、精神面も少しずつ良くなっています」と成長を実感していた。
この勝利で
ヴィクトリアマイルの優先出走権をゲット。トレーナーは「無事なら向かいたいと思います」と語った。今回を含めて3勝は全てマイル戦。ベスト距離でのG1チャレンジだ。
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サウンドビバーチェ 父
ドゥラメンテ 母スクービドゥー(母の父ヨ
ハンクライフ)19年4月19日生まれ 牝4歳 栗東・高柳大厩舎所属 馬主・増田雄一氏 生産者・北海道浦河町の三嶋牧場 戦績10戦3勝(重賞初勝利)総獲得賞金9844万5000円 馬名の由来は冠名+快速に(音楽用語)。
スポニチ