5か月のシーズンオフを経て、2023年度のホッカイドウ競馬は4月19日に開幕する。全国屈指の2歳馬を送り出すホッカイドウ競馬にとって、ダート競馬の体系が整備する最初の年に、『
ネクストスター門別』という短距離重賞が10月5日に新設された。のちに『
兵庫ジュニアグランプリ』につながる、2歳短距離路線を整備した。中距離の最高峰である『
JBC2歳優駿』と合わせ、早い段階で適距離を目指せるようになった。牝馬限定の『報知新聞社杯
エーデルワイス賞』は、
JBC2歳優駿と同じ週である11月1日に組まれ、施行時期が遅くなった。牝馬は
ネクストスター門別から挑むこともできる。
3歳重賞は、『
北斗盃』、『
北海優駿』(ダービー)、『
王冠賞』の3冠に加え、昨年まで古馬重賞だった『星雲賞』が、3歳馬にとって唯一の1200メートルで実施される。来年から、『
北海道スプリントC』が3歳限定の交流重賞に生まれ変わるが、星雲賞はその先取りした形で行われる。古馬の重賞体系はさほど変わらず、ラストウィークとなる11月9日に『
道営記念』、その前日である11月8日が『道営ス
プリント』というスケジュールが組まれている。
全国で最も早い2歳戦であるスーパーフレッシュチャレンジ(ダート1000メートル)が、19日の門別6Rに行われる。10頭立てとメンバーはそろったが、能検初日の3月16日に一番時計をマークした
カプセル(牡2歳、北海道・
田中淳司厩舎、
父マジェスティックウォリアー)、新種牡馬の産駒で最も速い時計で駆けた
リメンバーアポロ(牡2歳、北海道・
桧森邦夫厩舎、父
アポロケンタッキー)などが出走する。
カプセルは、同厩でスーパーフレッシュチャレンジに出走する
コスモタラゴン(牡2歳、北海道・田中淳)と16日に坂路で併せ馬を行い、1馬身先着した。能検後の順調さを含め、中心に考えたい。
馬場は
オーストラリア産の白い砂に変わり、新規開業の
五十嵐冬樹調教師は4Rの
ゲットザナックが初陣。ジョッキーでは、北海道石狩の出身で、静内農業高校にも在籍していた阿岸(あぎし)潤一朗騎手が1Rで、北海道浦河町出身の
宮内勇樹騎手は3Rで、それぞれ初戦を迎える。道産子ジョッキーたちのデビューも注目して頂きたい。(競馬ライター)
スポーツ報知