春G1もいよいよ
ハイシーズンに突入。今週から5週連続G1開催の東京シリーズが幕を開ける。第1弾は3歳マイル王決定戦「第28回
NHKマイルC」。混戦模様だった
皐月賞同様、こちらも群雄割拠の難解戦だ。主役の座を狙うのが東の
トライアル・ニュージーランドTを3連勝で制した
エエヤン。前走後も馬名通りに好気配をキープしており、4連勝で一気のG1制圧をもくろむ。
“関西弁”の関東馬。突如現れた新星が
エエヤンだ。馬名同様、キャラクターも個性的。2000メートルのデビュー戦は出負けしながら、外を鋭く追い上げ3着。距離を1F縮めた2戦目は一転、好発から暴走気味の大逃げで失速。能力を発揮できないまま終わったが、マイルの3戦目で勝ち上がると快進撃。続く1勝クラス、ニュージーランドTも突破し、3連勝で一気に重賞ウイナーへと上り詰めた。今の勢いならG1制圧も夢ではない。
一方、西のTR
アーリントンCを差し切ったのが
オオバンブルマイ。
朝日杯FSでは出遅れて末脚不発に終わったが、前走は勝負根性を発揮しゴール前の叩き合いを制して重賞2勝目。マイルを克服できたことが収穫。
京王杯2歳Sを制した東京なら、舞台替わりにも不安はない。その
朝日杯FSを無敗3連勝で制し世代の頂点に立ったのが
ドルチェモア。今年初戦のニュージーランドTは逃げて失速し7着。休み明けを叩いて順当に上向いており、巻き返しは必至とみる。
≪舞台替わりにも自信≫
エエヤンの3連勝は全て中山マイル戦。東京へのコース替わりが鍵になりそうだが、伊藤大師は「全く悲観していない。新馬戦は2000メートルだったし、もともと中距離向きだと思っていた馬だから。走りに対して真面目だし、全身バネ」と自信を持ってG1に挑む。兄は14年
京成杯の覇者
プレイアンドリアルで、血統的にも距離は問題なさそうだ。
スポニチ