新潟外回りが舞台の
新潟大賞典(4歳上・GIII・芝2000m)は末脚が生きるレースだ。新コースでの施行となった02年以降の21回を振り返ると、逃げ馬は20年2着
アトミックフォースの1連対のみ。対照的に4角10番手以下の待機組からは7頭の勝ち馬が誕生している。
そこで注目したいのが前走で上がり3F最速をマークしている馬だ。該当45頭で[8-4-5-28]の勝率18%、複勝率38%。これだけのサンプル数がありながら、回収率は単勝が楽々プラスの140%、複勝でも98%あるから凄い。
今年は2頭が該当する。
カレンルシェルブル(牡5、栗東・
安田翔伍厩舎)は前走の
福島民報杯でオープン初勝利。当時は小回りの福島だったが、昨秋に今回と同コースの魚沼S(3勝クラス)を制しているので、舞台替わりは問題なし。ハンデも57kgなら十分に勝機はある。もう1頭の
カイザーバローズ(牡5、栗東・
中内田充正厩舎)も侮れない。何と言っても昨年の2着馬。その後は苦戦続きだが、今回は休み明け2戦目、2000mへの距離延長とプラス材料が揃っているので、ガラリ一変があっても不思議ない。
結論が出ない混戦こそデータの出番。19年の1着
メールドグラース・2着
ミッキースワロー以来となる“前走上がり3F最速馬ワンツー”となれば、好配当は必至。2頭の馬連&ワイドはぜひとも買っておきたい。