トライアルの
フローラSを制した
ゴールデンハインド(牝3、美浦・
武市康男厩舎)が、
オークス(3歳牝・GI・芝2400m)でGI初制覇を狙う。
昨夏の福島で未勝利を勝って以降は2着、4着、2着、4着と、もうひと押しを欠くレースが続いた。ところが前走の
フローラSは最後までしっかりと脚を使い、鮮やかな逃げ切り。前半1000mが60秒8というスローペースで行けたことが最大の勝因だが、地力強化しているのも事実だろう。
牝馬にしては大柄、加えてトビも大きいので、広い東京もマッチした。その点からいえば、初の東京芝2400mもプラスに出る可能性が高い。
舞台適性でいえば、父の後押しもある。
ゴールドシップ産駒の牝馬は東京芝2400mに強く、延べ28頭で[4-1-5-18]の勝率14%、複勝率36%。
オークスにも3頭が出走し、20年に13番人気の
ウインマイティーが3着、21年には3番人気の
ユーバーレーベンが制覇した。出走回数こそ少ないが、抜群の相性を示している。
ゴールデンハインドも偉大な先輩に続けるか。
桜花賞組との力関係がカギだが、前走同様の積極的な立ち回りから、まんまと押し切るシーンがあっても驚けない。