5月28日に東京競馬場で行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。世代の頂点を決める熱き戦いにシャザーン(牡3、栗東・友道康夫厩舎)が岩田望来騎手とのコンビで挑む。

　シャザーンは父ロードカナロア、母クイーンズリング、母の父マンハッタンカフェという血統。母は16年のエリザベス女王杯を含む重賞4勝を挙げている。21年のセレクトセールにて2億4200万円で取引された。

　22年7月に新潟競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー。後の京都新聞杯2着馬ダノントルネードにハナ差2着となった。2戦目の3歳未勝利戦を快勝すると、すみれSに出走。最後方から上がり3F33秒1の末脚で差し切り、白星を飾った。

　前走の皐月賞は6着となったものの、勝ち馬ソールオリエンスに次ぐ上がり3F2位タイを記録した。通算成績は4戦2勝。

　同馬はこれまでに収得賞金1600万円を獲得し、賞金順18番手での出走が見込まれる。“最も運のある馬が勝つ”レース制覇に向けて勢いは十分だ。母クイーンズリングは15年の牝馬三冠レース全てに出走するも、秋華賞のクビ差2着が最高着順。母の夢を乗せて日本ダービーでどのような走りを見せるのか、シャザーンに注目したい。