◆第84回
オークス・G1(5月21日、東京競馬場・芝2400メートル)
第84回
オークス・G1(21日、東京)の出走馬と枠順が18日、確定した。4分の1の抽選を突破したのは
イングランドアイズ。14年
オークスで圧倒的1番人気の
ハープスター(川田)を2着に破った
ヌーヴォレコルトの娘が、当時と同じ川田とのコンビで人気を背負う女王
リバティアイランドの刺客となる。19日は18時30分からインターネットで馬券が発売される。
リバティアイランドと川田の2冠阻止へ。最もふさわしい“血”を持つ
イングランドアイズが抽選を突破し、樫の舞台に駒を進めた。14年。単勝1・3倍と圧倒的な支持を集めた
ハープスターと川田の猛追を首差でしのぎ、女王に輝いたのが母の
ヌーヴォレコルトだ。9年の歳月を経て、今度は娘が“刺客”になる。
「今回は在厩調整ですが、すごく落ち着いている。ゆとりがありますね」。安田翔調教師は順調な調整を伝える。以前から「すごく軽い走りをする」と潜在能力にほれ込んできた良血馬。全4戦がマイルの女王に対し、2000メートルを2度経験しており、「血統的にも、2400メートルの距離もいいと思います」と2ハロン延長に自信をにじませた。
前走の
フローラSは外の14番枠からスタートで後手。ラスト3ハロンはメンバー最速タイの33秒4の脚を繰り出したが、前が止まらない開幕週の馬場、
ゴールデンハインドが逃げ切ったスローペースにも泣かされ、4着まで押し上げるのが精いっぱいだった。だが、今回はBコースの最終週。差しが決まりやすいレース傾向もプラス材料だ。
新馬戦では
桜花賞4着の
ハーパーに首差で勝利。デビュー当時から素質の片りんは見せていたが、キャリアはまだ3戦で、伸びしろが大きいのも魅力だ。「決められた枠で頑張るだけですね。今までやってきたことを出し切れれば」とトレーナー。2番人気で勝った母をしのぐ大番狂わせで、史上3組目の母子制覇を実現させる。(戸田 和彦)
スポーツ報知