ダービー前日に行われる3歳ス
プリント王決定戦。かつてはオープン特別競走だったレースだが短距離レースの拡充、整備といった観点から2018年からは重賞競走に格上げされ、昨年からGIII格付けとなっている。今年は3年ぶりに京都競馬場で行われるが、京都競馬場の芝1200mコースはスタートしてすぐになだらかな上り坂になっておりペースは上がりにくいうえに最後の直線は短く平坦。基本的には逃げ、先行馬が有利だが、瞬発力勝負になれば切れ味のある馬も台頭してくるコースだ
◎
ルガルは橘S優勝馬。昨年11月にダート1800m戦でデビュー。この時は調教の動きなどから2番人気に支持され、道中は2番手を追走するも、直線に向くとずるずる後退。以降、短距離にシフトして4戦目に初勝利。勝ったあとは芝路線へ。その初戦は負けて強しの内容でハナ差2着に敗れるも、連闘で挑んだ橘Sを5馬身差で圧勝している。1400m戦でもかかり気味に行くので距離短縮はむしろプラスではないか。4代母がミエスクで、そのミエスク4×4にも注目だ。
〇
ビッグシーザーは
マーガレットSの優勝馬。昨年9月、デビュー3戦目に芝1200m未勝利戦を勝ち上がってからはリステッドレース含め芝1200mのオープン特別3連勝中。その合計着差が8馬身弱と圧倒的だ。京都競馬場は初めてだが、それはほとんどの馬に当てはまること。これまで右回りで2勝、左回りで2勝。500kgを超える大型馬で57kgも経験済み。5連勝というのはなかなか大変なことだが、このレースが今年2走目。レース間隔もしっかりと空けており、疲れのようなものは心配なさそうだ。
▲
ペースセッティングは
シンザン記念2着。逃げなければ競馬ができない馬ではないが、この時は口を割りながら半マイル46.3秒、前半1000m通過58.1秒で飛ばしてゴール前まで粘りを見せた。父は欧州のス
プリンターで、母は愛国1000ギニー優勝馬。スピード勝負に持ち込むことができれば互角だ。
△
タマモブラックタイは
ファルコンS優勝馬。
NHKマイルCは10着だったが、外枠を引き当ててしまったために正攻法の競馬を選択せざるを得なくなり持ち味を生かし切ることができなかった。結果的に最後は失速してしまったが、1度は先頭に立とうという勝ちに行く競馬は評価したい。
△
モズメイメイは
チューリップ賞優勝馬。
桜花賞はハナを切ってレースを引っ張ったもののさすがに失速してしまった。全3勝をマイル戦で記録しており、1200mへの対応がポイントになりそうだがスピードは互角だ。ほかでは
マーガレットSで
ビッグシーザーに食い下がった△
ブーケファロスと、昨年の
ききょうSの内容がよかった△
ヤクシマまで押さえておきたい。