3連単が発売された05年以降、
安田記念(3歳上・GI・芝1600m)は一度として4桁配当に収まったことがない。それだけに“伏兵が少なくとも1頭は馬券圏内に食い込むレース”と言い換えることができるだろう。
そこで10年以降に8番人気以下で馬券に絡んだ13頭をチェックすると、過半数の7頭に芝1600mのGIで3着以内の経験があった。また、そのうち4頭に
NHKマイルCか
安田記念で3着以内の経験があったのは注目すべき点だ。
今年のメンバーのうち、芝1600mのGIで3着以内の経験があるのは8頭。当然ながら
シュネルマイスターや
ソダシ、
ソングラインなど人気馬が多いが、そんな中で穴っぽいのは昨年の
NHKマイルCで2着だった
マテンロウオリオン(牡4、栗東・
昆貢厩舎)だ。その後は7戦連続で馬券圏外だが、ここ3戦は勝ち馬から0秒4差に健闘。とりわけ前走の
マイラーズCは勝った
シュネルマイスターから0秒2差の5着だから、人気ほどの実力差は感じない。
名手・
横山典弘騎手がデビュー2戦目から手綱をとり続けている期待馬。先週のダービーでは
トップナイフで14着に終わった
昆貢厩舎×
横山典弘騎手の“職人タッグ”だが、今週こそは大波乱の主役となるかもしれない。