前週の東京では土曜日の5Rを
シュトラウスが9馬身差で圧勝。日曜日の5Rは
ボンドガールと
チェルヴィニアの一騎打ちで前者に軍配が上がった。同6Rは
バスターコールが接戦を制し、当欄で取り上げた4頭が1、1、2、1着。どの馬も能力を感じさせ、今後の飛躍が楽しみだ。今週も東京のメイクデビューにはセレクトセール組など血統的にも話題の注目馬がスタンバイしている。
【6月10日(土) 東京芝1600m】
◆
エリカエスティーム(牝、父
モーリス、
母メチャコルタ、美浦・
宮田敬介厩舎)
セレクトセールに上場され、取引価格は7040万円。母はアルゼンチンのG1馬。現3歳の半兄に
ダイヤモンドハンズ(
札幌2歳S3着)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースで6F 82.2-66.2-50.4-36.5-22.3-11.3の時計をマークした。「牝馬にしては馬格がある。走りに重苦しさはないし、ひと追い毎に迫力が出てきた。デビュー前としては十分に動けています」と
宮田敬介調教師。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
◆
ゴンバデカーブース(牡、父
ブリックスアンドモルタル、
母アッフィラート、美浦・
堀宣行厩舎)
ディープインパクト産駒の母は芝で4勝を挙げ、ラストランの中山牝馬Sでタイム差なしの3着に食い込んだ。ひと追い毎に時計を詰めており、先週の追い切りは
ダミアン・レーン騎手を背にウッドチップコースで6F 80.4-64.3-49.6-35.5-22.7-11.2の時計をマーク。実戦形式の併せ馬で負荷をかけ、仕上げは順調に進んでいる印象だ。
その他では
オーキッドロマンス(牡、父
ロジャーバローズ、
母エキナシア、美浦・
手塚貴久厩舎)や
コスモキュランダ(牡、父
アルアイン、
母サザンスピード、美浦・
加藤士津八厩舎)や
ミッキーアプローズ(牝、父
エピファネイア、
母ラシンティランテ、美浦・
国枝栄厩舎)などが出走を予定している。
【6月11日(日) 東京芝1800m】
◆
ダノンエアズロック(牡、父
モーリス、
母モシーン、美浦・
堀宣行厩舎)
昨年のセレクトセール(1歳)に上場され、取引価格は最高額の4億9500万円。母は豪州のG1を4勝。半姉に
プリモシーン(重賞3勝、
ヴィクトリアマイル2着)がいる。こちらも先週の追い切りはウッドチップコースで6F 80.9-64.4-49.6-35.4-22.5-11.1の好時計をマーク。先々週にも6F 82.6-65.8-51.1-36.4-22.9-11.3を計時し、その手綱を取った
ダミアン・レーン騎手は「ナイスホース」と素質を評価している。
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シトラール(牡、父
スワーヴリチャード、
母ジンジャーパンチ、美浦・
萩原清厩舎)
母はアメリカのG1を6勝。半姉に
ルージュバック(重賞4勝、
オークス2着)、半兄に
ポタジェ(
大阪杯)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースで6F 81.9-65.2-50.6-37.0-24.2-12.0の時計をマーク。週末(4日)の日曜追いでもラスト1F11.1を計時しており、この2本で上向いてきそうだ。鞍上は
クリストフ・ルメール騎手が予定されている。
その他では
ツキガキレイデスネ(牝、父
グレーターロンドン、
母キタノリツメイ、美浦・
小島茂之厩舎)や
マイネルガンナー(牡、父
ゴールドシップ、
母クードヴァン、美浦・
畠山吉宏厩舎)などが出走を予定している。
(取材・文:竹之内元)