重量面で有利なこともあって、函館ス
プリントステークス(3歳上・GIII・芝1200m)は伝統的に3歳が強い。とりわけ近年は3歳牝馬が好成績で、13年以降の近10回に限れば[3-0-1-5]の勝率33%、複勝率44%。16年
ソルヴェイグ(12番人気)、17年
ジューヌエコール(3番人気)、22年
ナムラクレア(1番人気)の3頭が勝利を挙げている。
今年は例年にも増して強力なラインナップとなった。エース格は
ブトンドール(牝3、栗東・
池添学厩舎)。前走の
桜花賞は9着に終わったが、適性外のマイルだったので仕方ない。函館芝1200mでは昨年の
函館2歳Sなど2戦2勝。ここを勝って早熟ではなかったことを示し、主役不在のス
プリント路線に割って入りたい。
リバーラ(牝3、美浦・
高柳瑞樹厩舎)は昨年の
ファンタジーSの覇者。こちらも近2戦は2桁着順だが、徐々に前向きな面が強くなっているので、今なら1200mがベストだろう。もう1頭の
ムーンプローブ(牝3、栗東・
上村洋行厩舎)は前々走の
フィリーズレビューで2着の実績が光る。1200mは初めてだが、母は1400m以下を主戦場としていた快足馬。それだけにプラスに出る可能性は十分にある。
3頭が背負う52kgは裸同然の恵量。レース史上初となる3歳牝馬のワンツー、さらには馬券圏内独占があっても決して驚かない。