◇Road to 2024
先週から始まった北海道シリーズでも2歳新馬戦がスタート。今週は函館で3鞍、東京で3鞍、阪神で2鞍が組まれており、話題馬が続々とデビューする。函館で出色の動きを見せているのが、日曜5R(芝1200メートル)でデビュー予定の
ベルパッション(牝=西園正、父
ダノンレジェンド)。8日の芝での1週前追いでは併せ馬で先着。スピードの違いを見せつけた。
新馬離れした切れ味に目がくぎ付けになった。8日に函館芝コースで行われた新馬同士の1週前追い。直線を向いた
ベルパッションは鞍上の松田が軽く仕掛けただけで一気に加速。ラスト1F11秒2(4F53秒8)の切れを見せつけ、
タヤスロンドン(2歳新馬)に3馬身差をつけてフィニッシュした。松田は「素直だし凄く乗りやすい。しっかり反応していたし動けていた。注文をつけるところがない。合格点以上で楽しみ」と絶賛していた。
担当するのは松田大輔助手。「松田コンビですね」と笑う。まだ栗東トレセンで働き始めて3カ月という新人。既に5月に、担当するもう一頭の
パルメリータ(牝3)で初勝利を挙げている強運の持ち主である。腕も確か。以前は社台
ファームや山元トレセンに勤務しており、
ソーヴァリアントや
ギベオンの調教をつけていた。父・浩昌氏が調教助手をしていることから、小学生の頃から栗東トレセンの乗馬苑に通っていた腕利きだ。
「おとなしくて従順な子で、とてもかわいい」と
ベルパッションに首ったけの松田助手。「栗東で仕上げてから函館に連れてきました。体幹はまだしっかりしてないですが、乗った感触は凄く良かった。松田ジョッキーは“来週はもうやらなくていいよ”と言ってました」と仕上がりに太鼓判を押した。「初勝利は挙げたので次の目標は重賞制覇ですね」。“持ってる男”だけに、新馬V→
函館2歳S制覇を予感させるパートナーだ。
◇松田 大輔(まつだ・だいすけ)1999年(平11)11月27日生まれ、滋賀県出身の23歳。栗東・西園正厩舎所属の調教助手。小学5年生から栗東トレセンの乗馬苑に通う。1学年下に岩田望、団野がいた。父は栗東・小林厩舎の浩昌助手。
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