競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
函館滞在中のため、残念ながら生で観戦することはできなかったのですが、馬サブローのPOG動画でも1位に紹介していた
ダノンエアズロック(牡、堀、父
モーリス、
母モシーン)が新馬勝ちを収めました。着差が大きいわけではありませんでしたが、1分48秒1は東京の2歳6月の芝1800mでは過去最速タイムということで、
皐月賞馬
ジオグリフの時計を上回ってきました。しかも稍重だったことを考えれば価値は高いですね。ケイコの印象以上に体は緩く見えましたし、レースでも前向きさを出していて、心身ともに成長の余地を残すなかでの勝利。次走以降も注目です。
そして土曜の芝1600mはこれも堀厩舎の
ゴンバデカーブース(牡、父
ブリックスアンドモルタル、
母アッフィラート)が勝利。新種牡馬の父はこれで新馬戦を3戦2勝と絶好のスタートを切りました。週明けに社台
ファームのスタッフと話す機会がありましたが、本当にひと安心されていた様子が感じられました。まだ新馬を2勝しただけとはいえ、好発進を切ったことに間違いはないですから、このまま勢いに乗って上位クラスでの活躍もできるといいですね。セレクトセールに上場する馬も見せていただきましたが、今年もいい馬がそろっている印象。
ブリックスアンドモルタル産駒、今後も注目です!
函館の新馬では、
スカイキャンバス(牝、武井、父
ファインニードル、
母アポロフィオリーナ)が土曜の芝1000m戦を快勝。スピードを見せて初陣を飾りました。このまま
函館2歳S(7月15日、函館、芝1200m)を目標に調整されます。
日曜芝1200mの新馬戦を勝ったのは
ロータスワンド(牝、中竹、父
ロードカナロア、
母ルシュクル)でした。こちらは函館を得意としていた
ビアンフェや
ブランボヌールの半妹ということで、さすがの適性を見せてくれましたね。同じく
函館2歳Sに向けて調整するとのことです。
そして函館には注目の白毛馬
カルパ(牡、須貝、父
モーリス、
母ブチコ)が入厩してきました。牡馬にしてはシャープな体つきですが、派手なルックスはさすがに目立ちますね。デビュー戦は7月9日の芝1800m、
武豊を予定しています。このレースには関東からも
レガレイラ(牝、木村、父
スワーヴリチャード、母ロカ)が出走を予定しており、15日に入厩してきました。美浦にいたときからそうですが、相変わらず目立つ馬っぷりで、こちらも素質は非常に高そう。注目馬の激突が楽しみです。(馬サブロー美浦支局・木村)
提供:デイリースポーツ