競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
先週は西園正厩舎が新馬戦で2勝を挙げた。17日阪神のダート1200mで
サトノフェニックス(牡)が好位から抜け出し、2着に4馬身差をつけてV。師は「ケイコ通り(の走りを見せてくれた)。前進気勢が旺盛で、レースでも前向きさを出していい内容で勝ってくれた」とベタ褒めだ。今後については「放牧に出して、成長を促す予定。
ヘニーヒューズ産駒でもあり、ダートのいい番組があれば考えたい」と展望を話した。
18日の函館では芝1200mで
ダノンレジェンド産駒の
ベルパッション(牝)がV。17日の牝馬限定戦ではなく牡馬に挑み、優秀な時計で1番人気に応えて勝利した。師は「鞍上もかなり自信を持っていたようだ。(前の馬を)並ぶ間もなくかわしたし、瞬発力がすごい。洋芝も合っている感じだね」とレースぶりを高く評価した。次走は
函館2歳S(7月15日・函館、芝1200m)を予定。新馬-重賞の連勝を狙う。
注目の新馬も同じ西園正厩舎から取り上げたい。英国産馬の
エクストラバック(牡、父
Iffraaj、
母Extra Mile)は7月1日の中京芝1200mを幸Jで予定。1週前の21日は栗東CWで6F78秒8-37秒3-12秒5の好時計をマーク。同じ新馬の
ビッグドリームに約2馬身遅れはしたものの、最後までしっかりした脚取りで素晴らしい動きを披露した。師は「この(追い切り)時計を見てくれよ。動きも申し分なし。スピードがあるし、チャンスは十分」と初陣Vを期待した。
ビッグドリーム(牡、父
ビッグアーサー、
母アンナペレンナ)は、7月2日の福島芝1200mを幸Jで予定。2歳未勝利戦から
マーガレットSまで4連勝した
ビッグシーザーの全弟にあたる厩舎ゆかりの良血馬だ。師は「ジョッキーに合わせての出走で福島を使うが、コース的には全く問題ない。現時点での完成度は
ビッグシーザーよりも上。どんな走りをしてくれるか楽しみ」と期待感たっぷりの表情。新馬戦2勝の可能性は十分にありそうだ。(馬サブロー栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ