【東西ドキュメント・栗東＝28日】騎手に男前が多く甘いマスクの富田暁はその最たる存在。デビュー7年目、重賞勝利はまだないが、昨シーズンの38勝はキャリアハイで、今年も6月の時点で24勝なら更新は確実。先週の函館日曜メイン大沼Sは兄弟子同然の武英師の管理馬(ペプチドナイル)で勝利を挙げたので、菱田は躍進ぶりをテーマに武英師に話題を振ると「下手に乗っても勝った。オレは厳しく接する立場」と意外にも手厳しい。

　当の富田は函館滞在。CBC賞で重賞初勝利を狙うエール原稿の狙いは外れたが、ベンチに腰をかけて四位師に泣きを入れると「厳しいのはヒデ(武英師)の期待の裏返し」と、こっそり教えてくれた。

　富田の騎乗馬はヨシノイースター。前走の鞍馬Sは発馬で後手に回るも4着ならオープン初戦でメドは立てた。最終追いは坂路4F52秒2～1F11秒9。動きに満足した中尾師は「オレも重賞は(13年CBC賞マジンプロスパー以降)長らく勝っていない」と。勝てば騎手にとって重賞初勝利、トレーナーは10年ぶりとなる。

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