今週は中京と同様、福島にも芝2000mのメイクデビューが組まれている。一方、函館の芝1800mには
木村哲也厩舎の評判馬がスタンバイ。クラシック路線を見据えた各馬のレースぶりに注目だ。
【7月8日(土) 福島芝1800m】
◆
シラユリ(牝、父
ルーラーシップ、
母イタリアンホワイト、美浦・
武井亮厩舎)
2022年のセレクトセールに上場され、取引価格は5720万円。伯母に
アイスフォーリス(
オークス3着)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースで6F83.4-66.1-51.6-37.4-24.4-12.3をマークした。「毎週、ジョッキーが上手にコントロールしてくれている。体力は十分にあるし、平常心で競馬を迎えられれば初戦から動けると思います」と
武井亮調教師。鞍上は
三浦皇成騎手が予定されている。
【7月9日(日) 福島芝2000m】
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アニマシオン(牡、父
ルーラーシップ、
母アニマトゥール、美浦・
奥村武厩舎)
近親に
ダノンプログラマー(OP特別2勝)がおり、牝系を遡ると
ベガ(
桜花賞、
オークス)の名がある。先週の追い切りはウッドチップコースで古馬を追走し、6F87.5-69.3-53.3-38.6-24.7-11.8をマークした。「見た目の形がいいし、筋肉の質もいい。まだ緩いけど、体力的には十分。長めの距離が良さそうです」と
奥村武調教師。鞍上は
北村宏司騎手が予定されている。
【7月9日(日) 福島芝1200m】
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ガラクシア(牝、父
ディープブリランテ、
母ハーランズルビー、美浦・
斎藤誠厩舎)
5歳上の全兄に
モズベッロ(
日経新春杯)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースで6F85.6-67.7-52.5-38.0-23.8-11.3をマーク。ビシッと追われ、同世代の僚馬に先着した。「
テンションに心配なところがあるけど、しっかりと動けている。いいスピードがありそうだし、二の脚は速い。うまくスタートを決められれば初戦から楽しみです」と
斎藤誠調教師。鞍上は
斎藤新騎手が予定されている。
【7月9日(日) 函館芝1800m】
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レガレイラ(牝、父
スワーヴリチャード、母ロカ、美浦・
木村哲也厩舎)
ハービンジャー産駒の母は芝1800mでデビュー勝ちを飾り、2戦目の阪神JFで1番人気に支持された(8着)。現4歳の半兄
ドゥラドーレスは昨年の
毎日杯3着、
菊花賞4着とポテンシャルの高さを示しており、8カ月ぶりに復帰した6月の江の島Sで4勝目を飾っている。ゲート試験に合格後はノーザン
ファーム天栄で乗り込み、6月15日に函館入り。ここ2週はウッドチップコースで順調に追い切りを重ねており、評判の良さが聞こえてくる。「いいモノを持っていることは確か。体形的に距離には融通が利きそう。
テンションが高まりやすいので、そのあたりがポイントになってくると思います」と
木村哲也調教師。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)