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ディープインパクト世代のマイネルレコルト21歳 乗馬教室で活躍中です 2004年に朝日杯FS制覇

スポーツ報知
  • 2023年07月05日(水) 06時25分
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 夏季限定企画「夏の自由研究」は、ディープインパクト世代のG1馬で、乗馬として活躍するマイネルレコルトを紹介する。

 ディープインパクトと同世代の牡馬で、ディープよりも早くG1を勝った馬がいる。04年の朝日杯FSの勝ち馬マイネルレコルトは07年に現役を引退、馬事公苑での活動を経て、19年から三木ホースランドパーク(兵庫県三木市)内の乗馬施設「MIKIホーストレック」で乗馬教室の一員として働き、“第三の馬生”を送っている。

 所長を務める森谷一夫さんは「ビギナークラスのお客さんを乗せて頑張っています。非常におとなしいですし、安心して乗っていただける。淡々と速歩(はやあし)をしていますよ」と笑顔で仕事ぶりを褒めた。取材の際に洗い場につながれていても、うとうとして今にも寝てしまいそうなほど、レコルトはリラックスしていた。

 普通の乗馬クラブとは違い、MIKIホーストレックはあくまでも“乗馬の普及”が目的。そのため、乗馬教室では障害や馬場馬術などの激しい運動は行わない。「運動の程度もきつくないですし、体調も崩さずに元気です。左前の腱を痛がった時期もありましたが、最近は落ち着いています」と森谷さん。レコルトは今年で21歳を迎えたが、まだまだハリがあって体も若々しい。「おとなしいですけど、ご飯の時間だけは主張してきます。早く帰らせてくれ、と」。その時はG1を制した闘争心が戻るようだ。

 事務所には、現役時代のゼッケンが飾られている。「(ラフィアンの)クラブの会員さんが送ってくれたものです。レコルトを目的にくる受講生の方もいらっしゃいますよ」と森谷さんが言うように、今も人気は高い。もちろん、誰もが乗れる訳ではないが、運が良ければG1馬の背中を感じることができるかもしれない。レコルトは今日も、自分の仕事を全うする。(山下 優)

 ◆マイネルレコルト 父チーフベアハート母ミヤギミノル(父タイテエム)。セン21歳。北海道三石町・田上稔氏の生産。04年6月、美浦・堀井雅広厩舎からデビュー。通算19戦4勝。総獲得賞金は1億9106万2000円。主な勝ち鞍は04年朝日杯FS・G1、新潟2歳S・G3。ディープインパクトと3度対戦し、05年報知杯弥生賞は3着、皐月賞は4着、日本ダービーは5着だった。馬主は(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン。

 ◆三木ホースランドパーク JRAと三木市により94年6月に開場。国体にも使用される広い馬場があり、宿泊施設やキャンプ場も併設。馬術の大会が数多く開催されている。競走馬の輸入検疫に対応する厩舎も設置されており、海外遠征の際に使用される。また、ジョッキーベイビーズの関西地区予選が8月6日に開催される。水~日曜の10時30分~11時30分、13時30分~15時30分は厩舎の見学ができる。

スポーツ報知

みんなのコメント 12件

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  • ノーリーズンさん

    おお!レコルト乗馬として活躍してたのね…朝日杯の勝ちかたがとにかく素晴らしくて、ディープを倒すならこの馬しか居ない!と思って皐月賞単勝勝負して撃沈したのは良い思い出。

  • 凛碧さん

    気持ち良さそうな顔

  • ポストさん

    現役後も面倒みてくれる仕組みをどんどん作って欲しい!

  • XMountRiceさん

    弥生賞での後藤騎手の気合いの鞭が印象的でした
    余生を過ごせていて安心です

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