「プロキオンS・G3」(9日、中京)
594キロの大きな馬体が、桶狭間の地を堂々と駆け抜けた。先頭を進み、しぶとく逃げ切った2番人気の
ドンフランキーが重賞初制覇。好発進を決めて先頭に躍り出ると、そのままペースを保ちながら直線へ。迫り来る1番人気
リメイクの足音を背中に感じながらも、池添のステッキに応え首差の激闘を制した。この勝利で
サトノティターンが19年
マーチSで記録した、JRA最高体重重賞勝利記録を22キロ更新した。
父ダイワメジャーにとっては、これが産駒初のJRAダート重賞V。勝利へと導いた鞍上は、「自分の
スタイルを貫いて行くと決めていたので、とにかくスタートに気をつけました。
リメイクが外から来ているなとは思っていましたが、何とかしのいでくれという気持ちでした」と充実の表情で振り返る。「思い描いていた成長をしてくれているので、今後がますます楽しみ」と相棒をねぎらった。
斉藤崇師も「大型馬ですが、大きなトラブルもなく、ここまで来られていて馬が偉いなと思います。緩さも取れつつあって、もっと良くなる余地がある」と期待を膨らませる。桁違いのスピードでその能力を証明した4歳馬が、さらなる高みを目指して突き進む。
提供:デイリースポーツ