夏の福島と中京が最終週。一方の北海道シリーズは函館開催が幕を閉じ、1回札幌が開幕する。関東からも各場に注目馬がスタンバイしており、それぞれのレースぶりをチェックしたい。
昨年、札幌の開幕週に組まれた芝1800mの新馬戦では
ドゥアイズ(1着)、
ウヴァロヴァイト(2着)、
ドゥーラ(4着)、
トップナイフ(6着)などがデビューしていた。今年も東西の素質馬が集まり、どの馬が勝ち上がるのか注目だ。
【7月22日(土) 福島芝1800m】
◆
フランクエフェクト(牡、父
Frankel、
母カーミングエフェクト、美浦・
木村哲也厩舎)
祖母は米G1を4勝している。先週の追い切りはウッドチップコースで
オーソリティを追走し、長めから7F97.8-82.4-67.5-52.3-37.9-24.2-11.9をマーク。格上の古馬に食らいつき、併入まで持ち込んだ。「大型馬で
パワー型。ひと追い毎に体力をつけてきている。気性的にも中距離がいいと思います」と
木村哲也調教師。鞍上は
北村宏司騎手が予定されている。
【7月23日(日) 福島芝2000m】
◆
リリエンフェルト(牝、父
ルーラーシップ、
母リリカルホワイト、美浦・
相沢郁厩舎)
伯母が
オークス3着の
アイスフォーリス。母はデビュー勝ちを含め、芝・ダートで3勝している。先週の追い切りはウッドチップコースで5F65.5-50.8-37.1-24.1-12.0をマークし、併せた古馬(3勝クラス)に先着でフィニッシュした。「時計的にも十分に動けている。乗り手の評価もいい。新潟の軽い馬場より、福島向きだと思います」と
相沢郁調教師。鞍上は
石川裕紀人騎手が予定されている。
【7月23日(日) 中京芝2000m】
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ソウルアンドジャズ(牡、父
ブリックスアンドモルタル、
母ナスノシベリウス、美浦・
武井亮厩舎)
ハーツコンチェルト(
日本ダービー3着)の半弟。先週の追い切りはウッドチップコースで6F80.5-65.0-50.6-36.8-24.1-11.9をマーク。3頭併せで負荷をかけた。「しっかりと反応することができていたし、折り合いも大丈夫。兄とはタイプが違う。この馬は切れる脚を使えそうです」と
武井亮調教師。鞍上は
松山弘平騎手が予定されている。
【7月23日(日) 札幌芝1800m】
◆
ステレンボッシュ(牝、父
エピファネイア、
母ブルークランズ、美浦・
国枝栄厩舎)
叔父に
ヴァルコス(
青葉賞2着)、いとこに
ドゥラドーレス(
毎日杯3着)がいる。美浦でゲート試験を受け、牧場(ノーザン
ファーム天栄)で乗り込んでから函館入りした。「いい感じに動けている。女馬で気がいいし、初戦から動けそう」と
国枝栄調教師。鞍上は
横山武史騎手を予定されている。
(取材・文:竹之内元)