競馬新聞「馬サブロー」のPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
今年の函館出張が終わり、美浦に帰ってきました。とにかく暑い!暑い!!というイメージが先行し、万全の対策を講じて取材していたところ、逆に体を冷やし過ぎて体調を崩してしまうことに…ああ、函館の気候が懐かしい。皆さんも体調に気をつけてお過ごしください。
さて、先週は世代最初の重賞・
函館2歳Sが行われ、
ゼルトザーム(牡、加用)が制しました。ダートで勝ち上がってきた馬ですが、だいぶ傷んでいた芝を味方につけた印象を受けます。
ヘニーヒューズ産駒の芝重賞Vと言えば
ワイドファラオ(19年
ニュージーランドT)を思い出しますが、同馬もキャリア後半は
かしわ記念(20年)制覇などダートで活躍していましたし、
ゼルトザームも似たようなキャリアになるかもしれませんね。何はともあれ関係者の皆さま、おめでとうございます。
16日の函館芝1800m新馬戦では、
ノヴェリスト産駒の
マーゴットソラーレ(牡、伊坂)が鮮やかに逃げ切り勝ち。同日の古馬1勝クラスと同タイムということで今後が楽しみになる内容だったと思います。このまま順調なら
札幌2歳S(9月2日・札幌、芝1800m)へ向かうとのこと。
同日福島の芝1800m新馬戦を制したのは
ダノンバラード産駒の
コスモディナー(牝、伊藤伸)。ブービー12番人気という低評価でしたが、終わってみれば強い内容でした。こちらは
コスモス賞(8月13日・札幌、芝1800m)に向かう予定です。
イクイノックスの半妹
ガルサブランカ(牝、木村、父
キズナ)が美浦へ再入厩。19日にはWコースで5F70秒9-40秒0-12秒8のタイムで、楽な動きを見せていました。注目のデビュー戦は8月12日の新潟5R(芝1600m)の予定です。
POGドラフトで注目を集めていた
インクルージョン(牡、堀、
父ハーツクライ)はいったん、ノーザン
ファームしがらきへ放牧。秋デビューを目標に乗り込まれていきます。新馬開幕週の東京芝1600mで2着だった
チェルヴィニア(牝、木村)は、8月12日の新潟2R未勝利(芝1800m)を目標に。(馬サブロー美浦支局・木村拓人)
提供:デイリースポーツ