北の大地で楽しみな良血が始動戦を迎える。札幌日曜5R(芝1800メートル)でデビューするのが
キャプテンシー(牡2=松永幹、父
モーリス)。母は17年ヴィクトリアMを優勝した
アドマイヤリードだ。札幌では非凡な運動神経で素軽い走りを披露。出世が見込める好素材の初戦に注目したい。
期待の良血馬が涼しい札幌で順調な調整を続けている。G1馬の
母アドマイヤリードとよく似た
シルエットの
キャプテンシー。デビュー戦が398キロだった母同様に馬体は小柄だが、身のこなしは雄大でスケール感を感じる。田原助手は「お母さんに似て運動神経が良さそう。余計なこともしなくなってきているし、ここまで順調です」と前向きな言葉を並べた。
母は15年メイクデビュー中京(芝1600メートル)を快勝。仕上がりの早さも生かし、現在種牡馬として活躍中の
シルバーステートなどの強敵を下した。その後も抜群の切れ味を武器に
JRA6勝をマーク。17年ヴィクトリアMも中団後方から一気にはじけ、待望のG1タイトルを手にした。同助手は「(
キャプテンシーも)フットワークに柔らかさがあって素質を感じます。時間をかけた分、ゲートもしっかりしていますね」と期待した。
才能の一端を示した1週前追い。札幌芝コースで
ブルーロワイヤル(4歳3勝クラス)相手に5馬身ほど先行し、全身を大きく使ったフットワーク。直線は強めに追われて併入した。開幕前のフカフカの洋芝で、5F64秒8~1F11秒8の好時計をマーク。騎乗した鮫島駿は「息遣いに良化の余地はあるけど、血統馬らしくいいフットワーク。芝向きの奇麗な跳びをしていました」と高く評価した。
昨年は
ドルチェモアが札幌新馬戦(芝1500メートル)、
サウジアラビアRC、
朝日杯FSで3連勝を決めて、2歳王者に輝いた。重賞までにしっかりと間隔を空ける近年の傾向から、早い時期に賞金を加算するのは重要な要素になっている。「弾力がある走りをしている。初戦からやれると思います」と鮫島駿。スター候補生の初陣から目が離せない。
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