“蝦夷富士”と称される羊蹄山の麓に新牧場・真狩サ
マーステーブルがオープンした。
矢作芳人調教師(62)=栗東=の
プロデュースにより設立された、これまでに類を見ない牧場だ。
北海道真狩村に位置する同牧場は、夏の北海道シリーズ開催中は函館競馬場からの輸送の中継地点として馬、厩舎スタッフが利用。非開催時にはコテージを宿泊施設として、観光客へ貸し出す予定となっている。
矢作師は長年の間、北海道開催時の長距離輸送、そして馬房の回転を課題に据えていたという。「3~4年前から構想はありましたが、函館、札幌間のリフレッシュについてはその前からずっと考えていました。よく利用している浦河の牧場までは函館から8時間。ただ、真狩村までなら3時間で来られますから。今入っている
ワイワイレジェンド(牡2歳)、
ニコニコルンルン(牝3歳)も来た時は細かったですが、今はふっくらしています。ここは水がいいですからね」と競走馬への負担軽減に期待した。
3棟のコテージは「
コントレイル」、「
リスグラシュー」、「
ラヴズオンリーユー」と厩舎の柱となった名馬の名が冠されており、「
コントレイル」には同馬の5分の1サイズの像やポスターが飾られている。宿泊施設としてはまだ認可が下りていないため、宿泊できるのは「10月頃だと思います」と師。町おこしの一環としても注目の取り組みだ。
提供:デイリースポーツ