真夏の新潟で良血がベールを脱ぐ。土曜芝1600メートル戦(牝馬限定)で注目を集めるのが
サフィラ(牝=池添、
父ハーツクライ)。
母サロミナは12年独
オークス馬で、全兄
サリオスは19年
朝日杯FSを制した。1週前追いは松山を背にCWコースでラスト1F11秒5と抜群の伸び。初陣Vへ、陣営の期待が膨らむ。札幌では14年
桜花賞馬
ハープスターの半弟
コルレオニス(牡=友道、父
レイデオロ)が日曜芝1800メートル戦でデビューする。
期待の良血が新潟マイルで初陣を迎える。
サフィラの
母サロミナはデビューから無傷の4連勝で12年独
オークスを制した。繁殖牝馬としても優秀で、同じく池添厩舎に在籍していた半姉
サラキアは20年
府中牝馬Sを勝ち、引退レースとなった
有馬記念では2着と好走。全兄
サリオスは19年
朝日杯FSを含む重賞を4勝した。
JRAデビューした兄姉6頭のうち4頭が新馬勝ち。この血統は仕上がりの早さにも定評がある。池添師は「もちろん、まだ良化途上だけど現状でも能力の高さを感じている。とにかくデビュー戦が楽しみ」と笑みを浮かべた。
12日に栗東入り。追い切り本数こそ少ないがトレーナーの言葉通り、素晴らしい動きを披露している。19日は坂路で先行した僚馬
オーシンハーフ(2歳新馬)を馬なりで悠々とかわし、4F55秒1〜1F12秒8で3馬身先着。1週前追いは松山を背にCWコース単走で6F81秒0〜1F11秒5(馬なり)を刻んだ。「フットワークが軽やかで、目いっぱい追わなくても時計が出ている。折り合いもつくし、さすが血統馬。初戦から動ける態勢です」と自信を口にする。
馬体重は430キロ台。牡馬で500キロを優に超える大柄だった
サリオスより、436キロでデビューした
サラキアと体形は似ている。「見た目は牝馬らしく、スッキリしている。小柄でもカイ食いがいいので、しっかり稽古をこなせるのが何より。この暑さでもバテている様子はない」と精神面の強さを強調した。
20年の種付けを最後に種牡馬を引退し、3月に起立不能となり死んだ
父ハーツクライのラストクロップとしても注目を集める。厩舎、ファンの期待を背負って真夏の新潟デビュー。ここから出世街道を突き進む。
スポニチ